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私の物語、それは大切な


私の物語、それは大切な
安岡和由

どうも、安岡和由です。最近無性にやりたいことは誰かと絵手紙を送りあうことです。手書きの文字と少しへんてこな絵が散りばめられた手紙って素敵だと思いませんかね。温かい気持ちになれると思うんですよ。誰か是非私の絵手紙仲間になってほしい、という気持ちをこの場を借りてアピールさせていただきます。

 

さて、今回のブログのテーマは「おすすめの本」です。正直、これから紹介する3冊を多くの人に読んでほしいという思いはないんですけどね。とりあえずブログを最後まで読んでください。

 

と、その前に。あなたにとって大切な本とはいったい何でしょうか。少し考えながら、読み進めていただきたいと思います。

 

 

まず紹介するのは、『ついでにペロリ 愛蔵版おはなしのろうそく 3』です。これは、東京子ども図書館が編集したお話集のシリーズのひとつで、私は小学校1年生のときにこの本に出会いました。裏柳色の小さな本です。学校の図書館で借りて、期限ぎりぎりに返却し、かと思いきやその本を指差して「もういっかいかります」と言い、図書館の先生がにっこり笑うというやりとりを何回も繰り返しました。それを親に伝えたところ、何故それを早く言わなかったのかと急いでこの本を買ってくれました。このときから、同じ本を何回も何十回も読む習慣ができました。

 

本を読む間って、もちろんその本の内容に集中してはいるんですけど、それと同時に自分が経験したことや考えたことにも意識を向けていると思うんですよね。そうやって1冊の本と自分の記憶が結びつくことで(同じ本を何回も読む場合その記憶が何層にもなることで)、その本は新たな面白さを見せるようになるのではないかと思っています。

 

次に紹介するのは、綿矢りささんの『インストール』(河出文庫)です。
綿矢さんが17歳のときに文藝賞を受賞した作品だったので、どんなものだろうと胸を高鳴らせながらこの本を買ったことを覚えています。そのときの私は中学校2年生でした。

 

はい、読んだことがある方はお察しの通り、中2の私には刺激が強すぎました。「なんだこれは!」としかめ面をして途中で読むのをやめてしまったぐらいです。それからしばらくの間、この本は本棚の奥で眠っていました。

 

ところが、主人公と同じ高校3年生になった私はある日、もう一度読んでみようと思い立ちました。するとどうでしょう、読めちゃうんですよね。文体も内容もギラギラしていて私の好みとは程遠かったんですけど、面白いと思ってしまいました。当時の作者と同い年になったからでしょうか。主人公と同じく受験戦争に疲れていたからでしょうか。初めて読んだときとは全く異なる読後感を覚えました。

 

もう少し年を重ねてから読みなおしたらどんなことを感じるんでしょうね。「若いなあ」とか「眩しいなあ」とか思って、少しむず痒くなるんですかね。そういう本をずっと大切にとっておくのも面白そうです。

 

最後に紹介するのは、梨木香歩さんの『西の魔女が死んだ』(新潮文庫)です。
前回の自己紹介のブログでも、私の1番大切な本であるということで紹介しました。

 

これを初めて読んだのは小学校4年生のときでした。なぜこの本を買ったのかは覚えていません。カバーが綺麗だったからかもしれないですね(そのカバーは数年後びりびりに破れてしまい、どこかに消えてしまったのでした)。

 

この本が、今の私の原点です。人間関係に苦しみ、ごたごたからエスケープしたため家族に負い目を感じ、生きるのが苦しいと思いつつ死を恐れている、そんな主人公に何回自分を重ねたことか。そして、その度に主人公のおばあちゃんの言葉に救われました。
また、「人は死んだらどうなるのか」ということを考えるうえで、これは当時の私にとってはとてもありがたい本でした。小学生って、夜寝る前に死について考えて不安になり、眠れなくなることがよくあると思うんですよ。この本を読んで、何かがすぐに劇的に変化した、なんてことはなかったんですけど、少しだけ気持ちが楽になったのを覚えています。

 

この本だけは、一生大切にしようと思っています。カバーを破いて失くした奴が何言ってんだ、とか言わないでくださいね。形あるものはいつか壊れてしまうものです。でも、この「西の魔女が死んだ」という物語と、この物語に助けられた私自身のことは、ずっと大切にすることができますよね。

 

さあ、あなたにとって「大切な本」は何ですか。いつそれに出会いましたか。当時の自分が何を感じていたか、何に悩んでいたか、覚えていますか。そんなあなたに、その本は何を残してくれたのでしょう。
私は、こういうことを大切にしていきたいんです。

 

 

 

はい、今回も長くなってしまいました。
よく分からないブログであるにもかかわらず、最後までお読みいただきありがとうございました。また会いましょう。


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