かえる会

良いルールとは何か?


良いルールとは何か?

 みなさんこんにちは。先月末にWITH-Üでは代替わりが行われ、新しくWITH-Üの代表となりました金本です。あらためましてよろしくお願いします。今後の方針としましてはWITH-Üがテーマとする「まなぶ」を学ぶ機会を提供しあう場である「かえる会」を主な活動としつつ外部の方と連携しながら中高生向けのイベントも開催していけたらと思っています。活動の内容は報告ブログとして今まで通り報告していく予定ですのでみなさまには今後も私たちの活動を暖かく見守っていただけたらと思います。

 さて今回は10月15日に行われたかえる会の報告ブログです。新型コロナウイルスの感染拡大に伴いながらくかえる会はオンラインで行ってきましたが、今回は九大学研都市駅近くにあるさいとぴあを利用して久しぶりに対面で開催しました。テーマは「良いルールとは何か?」。プレゼンターは金本です。(今月からかえる会の報告ブログはプレゼンター本人が書くことになりました。)

 私が今回このテーマにしようと思ったきっかけは大学で受けている「ゲーム理論」の講義で先生から投げかけられた質問でした。その質問というのはウィリアム・パウンドストーン著「囚人のジレンマ」に記載されている二つの話に関するものでした。一つ目は掃除当番の話です。例えばあなたが4人グループで学校の掃除時間にトイレの掃除を任されたとします。先生は教室にいるため掃除をしてなくてもばれません。しかしながら誰も掃除もしないとごみがたまりいずれ先生にばれてしまい怒られます。ここで条件は、だれか一人が掃除をしていれば先生にばれず怒られないが誰も掃除していないと先生にばれて怒られるとします。あなたは掃除をしますか?というのが一つの質問です。この質問に対しては参加者全員が怒られないようにするための保証や掃除時間だからといった理由でたとえ一人であっても掃除をするという意見が多数でした。今回の参加者はみなさん大変まじめないい人ばかりだったようです。二つ目は冷戦の話です。仮定としてあなたはアメリカまたはソ連の最高司令官だとします。あなたの選択肢は二つ。核ミサイルを撃つか様子を見るかです。どちらも撃たないことが最も望ましいのですが相手に先に撃たれると自国が壊滅的被害を受けるてしまうという状況です。あなたはどうしますか?この質問に対しては意見が分かれました。相手にやられるくらいならリスクマネジメントの視点から先に撃つという人と社会的な目を考えると様子を見るを選ぶと考える人もいました。みなさんはこの二つの選択、どちらを選びますか?

 次に取り上げたのが「トリキの錬金術」です。トリキの錬金術とは、簡単に言うとメニュー全品税抜き298円という安さをうりにしている焼き鳥チェーン「鳥貴族」で「Go To イート」キャンペーンを利用してポイントを荒稼ぎする行為のことです。「Go To イート」には特定のサイトで店を予約するとディナーの時間帯は1000円分のポイントがもらえるという制度があります。つまり鳥貴族で298円(税込み327円)の商品を頼めば差額の673円儲かるというわけです。この制度や利用法についてどのように思うか参加者に意見を聞いてみました。最初は、「こういう荒稼ぎをしている人とは友達にはなりたくない」といったこの制度や利用法に否定的な意見が多数でした。しかしながら「Go To イート」は飲食業界への消費を増やすための制度であるためその意味では目的を果たしておりこの利用法も問題ないのではないか、と問いかけてみたところ確かにそう考えると誰も損してないからいいのかもしれないと考える人も出てきました。同じルールでも目的のとらえ方を変えると評価が変わることを実感してもらえたのではないかと思います。

 その後は最初の掃除の例に戻り先生の立場で全員に必ず掃除をしてもらうためのルールを考えてもらいました。これはルールを作る側の視点に立ち、ルールは目的の達成のために作られること、ルールを作っても自身の負担になったり生徒側から見るとめんどくさかったりとなかなか良いルールと呼べるものを作るということは難しいということを実感してもらうのが狙いでした。さまざまなユニークなルールが提案されとても面白かったです。

 では良いルールとは何でしょうか。あなたは良いルールをどう定義しますか?良いルールを定義するときは自分が良いルールだと思うルールを想像してそれがなぜ良いルールなのかを考えてみるといいかもしれません。しかしながらかえる会の参加者全員で考えてみたのですがこれぞ良いルール!というルールはなかなかないものです。全員納得したのは「人を殺してはいけない」というルールぐらいでした。私たちの周りにはたくさんのルールがありルールは作る人が必要だと思うから作られているはずなのになぜでしょうか。ルールは何か目的があって作られるのですがどのようなルールかは教えられてもその目的までは伝えられないことが大半です。そのため個々人によってそのルールの目的の認識の相違が生じることがルールに賛否両論が生まれる原因なのではないでしょうか。ルールに限らず何かに評価を下すときには多面的な視点を持ちたいものですね。

 久しぶりの対面でのかえる会でしたがより多くの意見が出たり話がわき道にそれたりと非常に柔軟性の高い議論ができるのでやはり対面がいいなと思った次第です。今回のかえる会の方式が好評だったので次週も同じ会場で対面で行う予定です。新歓期間第二弾ということで新入生の入団を募集しておりますので興味のある方はぜひぜひかえる会に参加してみてください。


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