ゆうさぎの冒険

第三話 「ゆうさぎ関数」


第三話 「ゆうさぎ関数」

 

学校に着くと、
職員室前に並んだ椅子には、ずらーっと、先輩たちが座っていた。

お説教…ではなく、自習だ

私も来年になったら、こんな風になっているのかな…
受験生になったら、突然変わるものなのかな…
いつからが受験生なの
受験生はお布団をすぐに手放せるのかな…

などを考えているうちに、教室に着いた。
カバンの中のうさぎ(ゆうさぎだって!💢by.ゆうさぎ)は、
周りの空気をよんだのか、さっきから黙っている。

今日の朝課外は数学。
私は、数学が好きだ。
好きだけど…今やっているところは苦手。
意味不明な概念がたくさん出てくる。

sinθ、cosθ…
さいたこすもすこすもすさいた…

いつの間にか、プリントの隅にコスモスの絵が出来上がってしまう。
秋桜。花言葉は、「優美」「乙女の真心」だったような気がする、たしか。

ごそごそ…
ごそごそ…

カバンの中から音がしだした。

またあのうさぎ(ゆうさぎだって!💢by.ゆうさぎ)か…
仕方なくカバンを開けると、
黒板に書かれているよりも、もっと、
意味の分からない数式が出てきた。

0≦t<71*131/576
x=141cos(t+117°)cos14°+120sin(t+117°)sin14°+193
y=-141cos(t+117°)sin14°+120sin(t+117°)cos14°-557

まったく、これのどこが社会の役に立つのだろうか。

「ねーね、
直接的に社会の役に立つことだけ、勉強してるの?
間接的に社会の役に立つものは?
社会の役に立たないものなんてあるの?
ねーね。
社会の役に立つためだけに勉強してるの?
ねーね。🐰」

…しまった。

カバンのチャックをそっとしめ、
プリントを解き始める。
今さっき落書きした秋桜がはなし始めたら…
どうしようかと考えたところで、
今朝の出来事を思い出す。

どうしてあんなにすんなりと受け入れられたのだろう…。

あの、いつも何か言ってくる変なうさぎ(ゆうさぎだって!💢by.ゆうさぎ)には、
どこかで出会ったことがあるような気がしている。

WITH-Üのうさぎって言っていたし…
昨年のぷれぜんとで見かけていたのかな?

そういえば、今年もぷれぜんとがあるらしい。
うるさいうさぎ(ゆうさぎだって!💢by.ゆうさぎ)のことも気になるし、行ってみようかな。

**

〈次回予告〉

『ゆうさぎ、はりつく』

ゆうさぎの授業中の冒険はまだまだ止まらない。
朝課外も終わり、正課の授業に入っていく。
4時間目…空腹に耐えながらはじまったのは「国語」の授業…。

第四話はこちら!※11/21(水)更新


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