東峰村裏プロジェクト

#6 梅雨どきの東峰村を訪れる~東峰テレビ~


梅雨どきの東峰村を訪れる
~東峰テレビ~

~プロローグ~

 

6月のはじめ。
雨の足音が聞こえる季節。
1か月前の民陶むら祭と同じメンバー3人で、東峰村へお話を伺いに行きました。

 


まずは、こちらをご覧ください。

通常、福岡県の多くの地域では、地上波のテレビのチャンネルは1、2、3、4、5、7、8なのですが、東峰村のテレビではさらに11も選べます。
それが東峰テレビです。村で見ることができるケーブルテレビです。
地域メディアだからといって侮ってはいけません!
番組表に載っていて、データ放送にも対応しています。
さらに、東峰テレビはテレビだけではなく、ネットでも活動しています。
東峰テレビの番組のうち、村の外からも見ることができるものもあります。
よろしければ是非!!
https://www.youtube.com/user/TohoTV11ch

 

さて、今回は東峰テレビの生みの親、岸本晃さんにお話を伺いました。
きっかけはWith+での恵梨奈さんのお話
こんなにすごいこと、面白いことをしているんだ!と知ったメンバーたち。
そこから岸本さんに連絡して、今回の訪問が実現しました。

 

こんにちは!


こちらが岸本さん。

明るくて、優しくて、気さくな方です。
何より若い!還暦を過ぎているのに!
自分の中にしっかりと「やりたいこと」があって、
ずっと諦めずにこつこつと動いてきたそうです。
今は「やりたいこと」を実現させるためのシステムの基盤ができてきた段階だそうです。
まだ折り返し地点だから120歳まで働くとおっしゃっていました。
最初は冗談かと思っていましたが、本気のようです。
全国各地から講演を依頼される理由を垣間見た気がします。

 

ここからは、実際に伺った話を書いていきますね。
(内容が濃かったので上手く書けるか不安ですが…)

 

岸本さんの考え方は大まかにこんな感じです。

・人は自分の経験したことしかわからない。だからとにかくやってみよう!
・人との縁は大事。一度繋がったら二度と離すな!

この2つ、言うのは簡単なのですが、実際にしようとするとすごく大変です。
どのくらい大変かというと、想像を絶するくらい大変です。
それでも、「テレビ」という仕組みをうまく使うと難易度が下がる、「出会い系」ができる、と岸本さん。

住民をディレクターにする。
これが東峰テレビの大きな特徴です。
住民自身がディレクターになることで、村のことを身体で知ることができます。
どこにどんな人がいて、何をしていて、趣味はこうで、得意なことはあれで。
また、取材を通して人と人との新しい関係ができてきます。
同じ村に住んでいるのでその取材一度だけで終わりません。
あの人こういうの得意だったから頼んでみようかな、とか、
もっと単純に、元気かな、何してるかな、とか、そういったことで続いていくのかな、と思いました。
上の動画にも出てきましたが、番組自体を作っているのも村民の皆さんです。
普段の仕事もそうですが、生放送をすることで臨機応変に協力し合う関係が自然と形づくられていきます。

 

東峰テレビのこれまでについて伺いました。
10年ほど前、岸本さんは六本木で活動していました。
そこに福岡県と東峰村から、当時デジタルデバイドだった東峰村をどうにかしてほしい、とお話が来たそうです。
それから毎月村を訪れて住民ディレクター養成講座をしていたそうです。
講座とはいってもただ座って話を聞くのではなく、実際にやりながら覚えていくというもの。
この時はテレビではなくSNSや衛星放送で発信していたそうです。
3年ほど経って、2011年、
地デジ化の頃に東峰テレビが誕生しました。
これは熊本の民放で14年間かけてありとあらゆる役割を経験していた岸本さんだからできたこと。
それからは、老若男女問わず村民全員をターゲットに、村の子供の成長記録や行事について放送していったそうです。
他にも、
NHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」や朝の連続テレビ小説「花子とアン」と東峰村との関係を放送して伝えていたこともあります。
2017年1月には福岡発地域ドラマ「たからのとき」のストーリーの中心になったこともあり、
東峰テレビはこのころにはもうすっかりと地域に身近な存在になっていました。

昨年7月の豪雨。
自分の置かれている状況が分からない。
身動きが取れない。
電気も電波もない。
そんな中、東京にいた岸本さんは急いで戻り、
翌日には村中をお見舞いしながらカメラを回したそうです。
それは熊本地震を経験していたから。
知っている人に会うだけでもほっとして笑顔がこぼれる。
撮影しておけばきっと後から役に立つ。
村をまわり歩いてみて、村の方々はこんな様子だったそうです。

・自分のことはできるだけ自分でどうにかする。
・道や用水路がだめになっていたら自分たちで協力して作る。
・金銭面は後からどうにかするからどんどんやってくれと言う役場。

このたくましい自助と共助と公助ができたのは、
昔ながらの村落共同体が残っていたから。
こういう緊急時に役立つとわかっていて、
22年前から地域活性化に取り組んできたのだと岸本さん。

これから東峰テレビが何をしていくべきか話してくださいました。
―――豪雨からもうすぐ1年が経とうとしているけれど、
これから時が経つにつれて災害のことはどんどん風化していくと思う。
外のメディアは1年ごとに取り上げてくれるだろうけど、それだけでは足りない。
自分たちから日々ingで発信していかないと。
今は企画力とスマホさえあれば誰でも発信できる時代なので、東峰テレビをモデルにいろんなところが自分たちでやってくれるようになると良いな。
全国を結んで被災の先輩たちにアドバイスをもらったり
これから別のところが災害に遭ったら支えたりする仕組みを作った。
村民がしたい仕事をするときにも役に立つはず。
このネットワークをいつか全世界197か国に広げたい。―――

こんなことを考えていらっしゃるとは驚きでした。
私にはとても思いつかないビジョンでした。

なお、6月30日に豪雨からの1年を振り返る、という内容で生配信をすることになっているのですが、
なんと、そこにWITH-Üも登場させていただくことになりました!!

3時間ノンストップで話してくださった岸本さん。
ありがとうございました!
これからもよろしくお願いします!!

 

今回の担当は、偶然村のアリを連れて帰った、伊集院拓也でした!
それでは、今後の更新もお楽しみに!

 


 

参考

東峰テレビ(https://www.tohotv.jp/tohotv
住民ディレクターについて(http://prism-world.net/about/


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